昭和のおもひで  投稿
398投稿者:ヾ(゚д゚)ノ゛アホー 10/26(木) 14時02分24秒
仮面ライダースナックがヒットした1970年代初頭には日本は既に飽食の時代へと突入しかけており、もはや戦後の「欠食児童」は消え去り、
反対に「肥満児」や「好き嫌い」の方が社会問題と化していた。そんな中未だ戦後を鮮明に記憶している親や教師たちに「食べ物を粗末にするな!」
といくら説教されても、多くの子どもたちは「こんな物不味くて食ってられんわ!」とオマケのカードだけをポケットに入れてお菓子は捨ててしまっていた。
もちろん中にはお菓子を食べたがる子もいたが、クラスメイトが袋の中身を路上にばら撒き踏んづけて「食べ物を粗末にする」遊びに興じているそばで、
一人だけムシャムシャと食べたりしたら即ブタ扱いされてしまうのは必至なので、なんとなく捨てざるを得ない空気が有った。
しかしそれは大人たちにとっては当然目に余る状態だったため、程無く駄菓子屋の店頭には「仮面ライダースナック回収箱」なる物が置かれ始め、
路上やゴミ箱に捨てられていたスナックが、未開封のままキレイなダンボール箱の中に「回収」されるようになっていった。
箱に添えられた「食べたい子はご自由にどうぞ!」という文句に従って持ち帰る子も出てきて「食べ物を粗末にする」遊びブームも徐々に収束していったのだった。

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